都倉 八重子 主宰（日本マイスターフローラルアーティストスクール)のインタビュー

この道を志したきっかけをお聞かせ下さい。

戦前に祖父が花屋（都倉生花店）を営み始めたので、必然的に花の仕事をすることになりました。自分で花の仕事がしたかったからというわけではなく、選択の余地がなかったのですが、上野にある花屋養成専門学校へ入学し、勉強しながらコンテストにも挑戦し、農林水産大臣賞・労働大臣賞など、多数受賞いたしました。『世界らん展日本大賞』フラワーデザイン審査部門では、最優秀賞を3年連続でいただきました。とはいえ、がむしゃらに頑張ってきたという感じでもないんです（笑）。
好きで入った道ではないとはいえ、やり始めたらとことんやたいタイプなんでしょうかね。

クロアチアなど海外での活動も多いそうですが、今までにどのような活動をされてきたのですか？

2006年にはクロアチアを舞台に政府観光局の特別の許可をいただいて、世界遺産と花をコラボレートしたパフォーマンスを行いました。クロアチアに1週間ほど滞在し、オランダから花を空輸して様々な場所で花を生けました。写真家の溝江俊介氏に撮影していただき、今年2009年2月に写真集『IKEBANA STONE ＆ FLOWER　世界遺産クロアチア・ドゥブロヴニク』を出版しました。
また、タイ国「チェンマイ国際園芸博覧会」日本代表オープニングデモンストレーターとして参加。
昨年は人気デザイナー「ダニエル・オスト」（ベルギー）の「カタールの美術館オープニングを飾る」のスタッフとして参加してきました。（カタール・ドバイ）
各種雑誌掲載やテレビ、ラジオ出演等の依頼も多いですね。
自分から計画して動いてきたわけではないのですが、人との出会いの中で自然とそういう流れになっていくんです。その度に新しい発見や出会いがあることは、とても恵まれていると思いますね。

ビーズと花を使ったアクセサリー「クチュールフローラ」を始められたということですが？

昔から『英語とビーズには近寄らない』と決めていたんです（笑）。ところが、ひょんなことからビーズを使った講習会に参加することになり、そこで初めてビーズをやったんです。花に特殊なジェルを塗り、生花をそのままビーズとコラボしてアクセサリーにするんです。
大変ですが、今では研究委員として、先生のサポートをしているんですよ。

日本マイスターフローラルアーティストスクールではどのようなことを教えていらっしゃいますか？

完全予約制でプライベートレッスン。遠くから通われてくる方や、基礎から学び直したいという花屋のプロの方もいらっしゃり、全国大会のための特訓や、各種コンテスト出品のアドバイスをしたりもしています。フラワーアレンジメントやブリザードフラワー、クチュールフローラ、メッシュトピアリーのコースがあり、それ以外にもイベント向けのワンデイレッスンなども行っています。結婚式用にご本人やお母様が作る『ブライダルブーケ手作りレッスン』は人気がありますね。詳しくは下記ホームページを閲覧ください。↓

http://www.tokura-croatia.com/

※ご予約・ご質問等はメールにてお願い致します。

最後に今後の活動や展望をお聞かせください。

2009年7月現在は、有名デパート各店での「プリザーブドフラワー」作品の販売が始まることになり、その準備に追われています。スクールとしては、現在の講座以外に、「クチュールフローラ講座」（ジェル加工した生花と、ビーズのコラボアクセサリー）・「メッシュトピアリー講座」（ワイヤーを加工し、ツゲ等を植栽して型作る）・「アーティフィシャルフラワー講座」・「国家検定受験対策講座」などを充実させていく予定です。
また,『熊本城で生け花のパフォーマンスを』という企画が進行中。これからも「世界らん展日本大賞」など国内外でのデモンストレーションや各イベントの参加も継続して行っていきたいですね。

※上記記事は2009.9に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。