インタビュー/杉田歯科医院

杉田歯科医院 杉田 穂高 院長

杉田歯科医院杉田 穂高 院長

歯科医師を志されたきっかけと、これまでの経緯について教えてください。

父が歯科医師でして、すでに宮崎台で開業していました。必然的に父の背中を見て幼少期を過ごしたのですが、当時は同じ仕事に就く実感はなくスポーツや音楽にいそしんでいました。しかし父が献身的に患者さんの治療をしている姿が何とも誇らしく、また楽しそうに見えました。進路を考える年齢になってきますと、やはり患者さんの健康に貢献する仕事に携わりたいと考えるようになりました。そして父の仕事を継ぐ決心をしました。歯科大卒業後は、すぐに臨床に携わりました。患者さんを治す仕事に一刻も早く就きたかったからです。父の医院では一般歯科を診療項目としていましたので、さらにさまざまな専門分野を学ばせていただくために、ほかの診療所で修行したり学会に入会しました。わたしは以前から歯を身体の一部として考えておりましたので、歯科と医科の縦割りではなく相互の連携を考えた治療に興味を持っておりました。特に病気に根本から向き合う治療について、歯科のアプローチから考えたかったのです。

先生は歯科と医科とを連携させた治療に積極的に携わっているとお聞きしています。

長年大勢の患者さんのお世話をさせていただき、学会でも数々の症例を発表してきましたが、免疫異常に悩まれている患者さんが大変多いことに心を痛めています。リウマチ、アトピー性皮膚炎、化学物質過敏症などが主な症状ですが、これらの病気に対しては対症療法によって症状を抑えるケースが多く、患者さんは飲み薬や塗り薬をずっと使い続けなければなりません。わたしは病気の原因を取り除く治療の必要性を早くから感じ、これについて勉強を続けてきました。今から10年前に、学会の視察旅行で渡米しましたところ、米国の歯科医師から「ボーン・キャビテーション」についてお聞きする機会を得ました。この先生によりますと、歯は単純に骨に埋まるようにして生えているわけではなく、歯の側の繊維と骨の側の繊維が相互に絡まった状態で固定されています。このような構造は歯根膜と呼ばれる線維ですが、抜歯を行う際にこの線維をきちんと取り除かずに治癒すると骨が不完全に出来、血流の悪い空洞部分が残ります。この穴を「キャビテーション」と呼ぶのですが、ここに棲みつく細菌やウィルスが毒素を出し、さまざまな自己免疫疾患をもたらします。
またこれまで虫歯の治療に使われていた金属や、薬剤も免疫疾患をもたらすことがあります。お風呂に入るとき、衣服を脱いでネックレス、時計、ピアスなどをはずしますが、そのとき体に残っている人工物は歯に詰められている金属や薬剤になります。この金属が原因になっていたとしましても、患者さんの力ではどうすることもできません。わたしは病気の原因が歯に残されたこれら異物であると考え、これを排除する治療を続けています。実際に当院でこの治療を受けた患者さんが、長年苦しまれていたアトピー性皮膚炎や耳鳴り、肩こりといった症状から解放されて、晴れ晴れとしたお気持ちで帰宅されます。 当院には、ほかの患者さんから治療について聞きつけた方が遠方からいらっしゃいます。多くの患者さんは難病でお困りの患者さんです。わたしは薬を足していく「足し算」の治療ではなく、原因を取り除く「引き算」の治療に注力しています。もちろん一般歯科で虫歯などの治療を行う場合も、患者さんに十分ご説明しご理解いただいた上で、金属を使わない治療をさせていただいています。

西洋医学と東洋医学を連携させる「バイオレゾナンス」は、治療にどのように役立てていらっしゃいますか?

西洋医学は、人体を「物質」と捉えて解析しさまざまな発展を遂げてきました。しかし残念ながら、西洋医学がどれだけ進化しても、治療できない病気は残り新たな病気は生まれています。「バイオレゾナンス学会」とは、西洋医学・東洋医学双方の長所を取り入れ、病気を根本から治す治療を研究する学会です。やはり免疫に着目した医療ですが、自己免疫疾患の原因を取り除くことで免疫の働きを正常化させようとするものです。たとえばがん細胞ができますと、免疫はこれを攻撃してがんにならないようにします。しかし自己免疫疾患をお持ちの場合、免疫の力が無駄遣いされてがん細胞の除去まで手が回らなくなることがあるのです。わたしがふだんの治療で実践しておりますのは、やはり免疫を正常に機能させるために異物を除去することです。金属や薬剤を使わないだけではなく、キャビテーションが残らないよう正しいやりかたで根管治療を行っていくこと、不調の原因となるかみ合わせの異常を治していくことも、こうした治療に含まれます。

診察で心がけていることについて教えてください。

わたしは人間が自分で治ろうとする力を信じていますので、必要以上の治療をしないよう心がけています。ですので、体を守る有用な常在菌まで殺してしまうような薬剤は使いません。たとえば抜歯をしたとき、一時的に「腫れ」が起こりますが、この「腫れ」は自分で治ろうとする過程で必要なプロセスです。抗生物質は炎症を楽にしますので、痛みがあると日常生活でお困りの患者さんにはお出ししますが、基本的には反対です。また人体にとって毒性の強いレントゲンも、できるだけ使わないようにしています。

最後に地域の皆様にメッセージをお願いします。

日本古来の食事や生活習慣を守っていけば、みなさまの健康寿命は確実に延びます。したがって日本を最長寿国として維持することは可能です。食事・生活習慣が欧米化することに伴い、前世紀から多種多様な病気が増えていることについて、どうか頭の片隅に置いていただければ幸いです。吸収率が高い食品や飲料がありますが、わたしはこうしたものを摂ることは体に負担をかけていることと考えています。スピードとコストパフォーマンスだけを重視していきますと、健康や病気の「本質」を見落とすことになると考えています。日々不調を抱え悩んでいらっしゃる方、難病で苦しんでいる方は、是非一度ご相談いただきたいと思います。
※上記記事は2014.1に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

杉田歯科医院 杉田 穂高 院長

杉田歯科医院 HOTAKA SUGITA

杉田歯科医院 杉田 穂高 院長 HOTAKA SUGITA

  • 好きな本・愛読書: 医学書、ならびに健康に関する実用書
  • 好きな映画: ディア・ハンター(1978年、米ユニバーサル)
  • 好きな音楽・アーティスト: ジャズ、ブルース、ロック。特にジャニス・ジョプリン
  • 好きな場所・観光地: 竹富島、イタリア。特にフィレンツェ
  • 生年月日: 1962年
  • 出身地: 東京都
  • 血液型: O型
  • 趣味・特技: 音楽活動(担当はギターとボーカル)、カー・レース

INFORMATION