佐治 正勝 院長(佐治医院)のインタビュー

佐治医院 佐治 正勝 院長

佐治医院 佐治 正勝 院長 MASAKATSU SAJI

この道に至るきっかけと、これまでの経緯をお聞かせください。

『佐治医院』は1969年に私の父が開いた医院です。私はその父の診療している姿を見ながら育ち、物心つく頃には自然と医師を目指すようになっていました。「開業医の子供は医学部までに行くまでが義務教育だ」と仰った先生がいたのですが、これは、言い得て妙かもしれません。それを当然のこととして受け入れ、目指したのが我々の立場だったのではないでしょうか。慈恵医大を卒業後は同大学付属病院内科に勤務し、腎臓内科を主に担当していました。その後、父の跡を受け継いだのが2003年のことになります。

患者さんはどのような方が?また、診察の際に心掛けていることを教えてください。

ご年配の方の高血圧や糖尿病といった生活習慣に関わる訴えが主となりますが、私としては疾患を診ることはもちろん、患者さんの話し相手という部分も必要なのではないかと思っています。患者さんによりけりですが、中には、お話に来てるという側面もありますし(笑)、しっかり訴えを聞いて、安心てお帰りいただくことが重要だと考えています。そもそも開業医に求められるものとは何でしょうか。その第一が、医療の窓口、たりえることだと私は思っています。重要な疾患の可能性のある方を発見し、自分の手に負えるものであれば自らが、自分の範囲を超えると判断した場合には速やかにしかるべきところにご紹介する。普段の診療がその方の健康をお手伝いすることにつながっていけばと考えています。

佐治先生はリウマチの専門医でいらっしゃいますね?

週に3日、この医院と並行し私は総合高津中央病院でリウマチを拝見しています。その高津中央と比べれば数は少ないかもしれませんが、当院にもリウマチの患者さんがいらっしゃっています。 リウマチとは自己免疫疾患の一種であり、指や手首の関節、脚などに痛みやこわばりを感じるようになると、やがて関節が伸ばしにくくなり、曲げにくくなるといった症状を伴います。拘縮(コウシュク)と呼びますが、動かさないことでさらに関節の可動範囲が狭まり、そのまま固定化してしまうこともあります。治療では、関節の変形や機能障害がおこらないようにすることと、痛みを軽減することが求められます。手指のこわばりなど、リウマチの初期症状をお感じの方は、早めにご相談いただければと思います。

健康に関することで、先生が最近気になっていることはございますか?

一概に悪いとは言えないところなのですが、少し病気を気にし過ぎてる人が多いような気がします。これはテレビ等の影響もあるかもしれませんね。「私ってこの病気…」と心配されてしまうケースで、それに対して私どもは説明を尽くした上で、お望みの方には念のために検査をおこないます。「大丈夫ですよ」 この一言が聞きたくて来院される方も少なくないようなのです。健康に気を使われることは悪いことではありません。しかし、それを心配するあまり、かえって精神的なバランスを崩されている方を多くお見受けします。対象の広い情報をそのまま受け取るのではなく、「そんなこともあるのね…」くらいの気持ちでいていただくのがよろしいんではないでしょうか。

最後に地域の皆様へメッセージをお願いします。

先程の話とは逆になりますが(苦笑)、健康診断を受けたは良いものの、受けっぱなしでそのまま、という方が少なくありません。例えば、コレステロール値が高めという結果が出ても、来年、再来年まで様子を見ますという方が多いんです。中には「家系ですから大丈夫」という方もいらっしゃいました。家系だからと放っておいてよい問題ではないんですがね(苦笑)。健康診断は範囲を狭めた"あなただけ"に向けた生きた情報です。問題を先送りせず、何かあれば精密検査を受けていただくことをお勧めします。

※上記記事は2014.2に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

佐治医院 佐治 正勝 院長

佐治医院佐治 正勝 院長 MASAKATSU SAJI

佐治医院 佐治 正勝 院長 MASAKATSU SAJI

  • 好きな映画: TRICK
  • 好きな言葉・座右の銘: 病気を診ずして病人を診よ
  • 好きな場所・観光地: 自宅
  • 生年月日: 1965年11月23日
  • 出身地: 東京都
  • 血液型: O型
  • 趣味・特技: 山登り

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