インタビュー/もと歯科クリニック

もと歯科クリニック 中田 基 院長

もと歯科クリニック 中田 基 院長 MOTOI NAKADA

大学卒業後、日本歯科大学の医局へ。歯内療法を中心に研鑽を積み、神奈川県内の歯科医院を経て、「鷺沼駅」そばに開業。

歯科医を志されたきっかけと大学でのご専門、ご開業までの経緯についてお聞かせください。

父は開業医でしたので、ずっと父の背中を見て育ちました。物心つくようになってからは、日々患者さんの身になって一緒に悩んだり、患者さんを励ましながら診療に当たる父の姿が身近にあり、自然と自分も「人を治す」職業に就くものだと考えるようになりました。その中でも歯科医になったのは、食べ物の「入り口」である口が全身の健康のキー・ポイントだと考えたからです。
大学での専攻は、主に根管治療を扱う「歯内療法」です。口が正常に機能するためにはできるだけ永く歯を保存しなければならないわけですが、そのためには土台になる歯の根っこをきちんと整備しなくてはなりません。ここに細菌や菌に感染した神経、血管、歯質などが少しでも残って入れば、「上物」である歯をいくら治したところで再び炎症が起きたり、歯そのものが悪くなってしまいます。そこで根管内の除菌・洗浄を徹底して薬剤を詰め、土台を作ります。根管治療はとてもベーシックで、基本的な治療法は昔から変わりません。ただニッケルチタン合金を治療器具に採用したり、細部を映し出しながら細かい作業ができるように器具が改良されてきたのはうれしいですね。

大学卒業後は日本歯科大医局や神奈川県内の診療所での勤務を経て、2015年12月に開業しました。鷺沼には友人が住んでいて以前からなじみがあり、街の雰囲気が好きでした。少し歩くと神社や畑があり、人が住んでいる「匂い」がします。また若い人も多く住んでいて、住民の年齢層が幅広いところも魅力でした。

診療方針について教えてください。

あまり歯医者らしくないかもしれないのですが、とにかく笑顔で帰っていただけるようにしたいと考え、スタッフにもそのように指導しています。痛い治療に耐えて治療を終えた患者さんが、「ありがとう」ときれいな歯で笑顔を見せてくださるとき、心から歯科医師になってよかったと思うのです。技術の前に患者さんに満足して帰っていただくことが一番だと思います。少し照れくさいですが、日本一笑顔になっていただける歯医者になりたいです。
オープン前に内覧会を開き皆様からご意見を伺ったのですが、その中で多かったのは「子育て世代が診てもらえるクリニックがなくて困っている」「診てもらっている間子供を待たせておくのが大変」ということでした。これまで勤務した歯科医院での経験を踏まえ、キッズスペースを用意しておいて本当に良かったと思っています。

予防治療を念頭に置いた診療が一般的になりましたが、特に指導されていることを教えてください。

歯の健康を守るにはやはりブラッシングが一番大切ですが、歯科医師は家まで伺って指導するわけにはいきませんから、最後はご自身で正しいやり方でブラッシングしていただくしかありません。そこで重要になるのは、誤った歯磨き方法について自覚していただくことです。磨き残しの染め出しやチャートの作成はオーソドックスな見せ方ですが、これ以外にも口内を撮影した写真や、歯周ポケットの値、治療のビフォア・アフターの様子もお出ししています。資料を歯科医が隠し持っていても仕方ないですからね(笑)。出し惜しみせずにお見せしています。特に歯周ポケットの値は、知らない方の方が多いのではないでしょうか。いったんお見せしますと、その部分は注意して磨いていただくようになります。

患者さんがリラックスして受診していただくためにしていらっしゃることがあれば教えてください。

初めて来院される患者さんが見ず知らずの他人に身体を見せるわけですから、緊張するのは当たり前なんです。決して楽しいことではありません。わたしはそれを前提にして考えるようにしています。「痛い施術をされるのではないか」「怖い道具を使っているのではないか」といった不安のほかに、「こんなこと言ったら怒られてしまうのではないか」といった遠慮もあると思います。わたしはむしろ後者に留意し、患者さんが何でも言える環境を作ろうと考えています。
それにはまず、わたしという存在に慣れていただけるようにと考えています。幸いわたしはまだ若いですから、多少は話しやすいのかな、と思っています。

診察で心がけていることと、地域のみなさまへのメッセージをお願いします。

正確な診断と的確な治療には、情報収集が欠かせません。したがって患者さんからは情報をなるべく集めるようにしています。こちらからもできるだけ多くのものをお見せしてオープンにし、患者さんには現在感じていらっしゃる症状のほかに、日頃口になさっているもの(食事、嗜好品など)、お仕事、勤務時間、ご趣味など生活習慣に直結するお話をお聞きしています。
わたしの理想は、習慣的に通っていただける歯科医院です。クリーニングや健診のために、なるべく頻繁に通っていただけるようにしていきたいです。やはり治療をするような「大事」になってからですと、時間・費用ともにかかります。また歯の症状は「不可逆性」ですから、いったん悪くなったものが元通りになることもありません。

最近は「ドクター・ショッピング」という言葉が聞かれるように、複数の病院や歯科医院を「ハシゴ」される患者さんも多いようですが、わたしはそれでもよいのではないかと思っています。つまり自分に合ったクリニックを見つけて頻繁に通っていただくことが肝要なのです。

先ほどもお話ししましたが、やはり口は全身の健康のカギです。口が正しく機能しなければ栄養がきちんと摂れませんから、健康は損なわれていきます。一方で口の機能を整えますと、身体の健康が整うだけでなく口元もきれいになり、気持ちも明るく積極的になります。是非どんなことでもご相談ください。

※上記記事は2016.02に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

もと歯科クリニック 中田 基 院長

もと歯科クリニック中田 基 院長 MOTOI NAKADA

もと歯科クリニック 中田 基 院長 MOTOI NAKADA

  • 出身地: 東京都
  • 趣味・特技: スポーツ全般。特にスキー
  • 好きな本・愛読書: 浅田 次郎
  • 好きな映画: 007 スペクター
  • 好きな言葉・座右の銘: 恒産なきものは恒心なし
  • 好きなアーティスト: オールジャンル

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