菅野 澄雄 院長(菅野耳鼻咽喉科)のインタビュー

菅野耳鼻咽喉科 菅野 澄雄 院長

菅野耳鼻咽喉科 菅野 澄雄 院長 SUMIO SUGANO

大学卒業後、耳鼻咽喉科を専門に研鑽を積む。大学病院で培った知識と経験をもって、東有馬に開業。

この職業を志したきっかけ、現在に至る経緯などをお聞かせください。

小児喘息を持っていたため、病院に通う機会の多い子ども時代でした。とはいえ、病院はつらい症状を軽くしてくれる場所であることを実感していたので、子どもにしては珍しく病院を怖いと感じたことがなく、病院に対してとてもよいイメージを持っていました。中学生の頃、アレルギー性鼻炎になって大学病院の耳鼻咽喉科に通っていたのですが、最初は患者だったはずの自分が気がついたときにはその医局に入っていた(笑)。それくらい自然な流れで医師を目指していました。自分自身が耳鼻咽喉科系の病気を持っていた経験がこの科に進んだ理由のひとつで、同じようにアレルギーで苦しまれている患者さんの気持ちを少しは理解できるのではないかと思っています。

有馬で開業したのは、以前勤めていた大学病院やお世話になっている先輩・友人のクリニックが建つ場所の中心に位置していたことが最大の理由です。それに、この地域の皆さんは健康に対する意識が高く、とても熱心であることにも魅力を感じました。患者さんの理解と協力がなくては良い医療は提供できませんので、患者さんはこの近辺のみならず遠方から来院される方も多いです。私の当初の考え通り、熱心で治療に対して一生懸命な患者さんばかりで、とてもやり甲斐を感じています。

『菅野耳鼻咽喉科』についてご紹介ください。

耳鼻科の専門性を生かした「より質の高い医療」を提供できるよう、3つの専門外来を用意しています。
「聴覚外来(補聴器相談)」は、聞こえ方が気になる方のための専門外来です。
日常会話で聞き返しが多くなっているな、と感じたときにご相談いただければ必要に応じて聞こえ方の検査を行い、日常生活の不便を解消する補聴器について相談に応じ、アドバイスをしています。ご希望の方には補聴器の作製も行っています。

また、「禁煙外来」にも取り組んでおり、実際に患者さんの約9割が禁煙に成功しています。治療にかかる期間は、初回診察、再診(2・4・8・12週後)の計5回。まずは「呼気一酸化炭素濃度の測定」を行い、その上で「内服薬の処方」「カウンセリング」など、患者さんと医師、看護師がタッグを組んで治療を進めていきます。まずは患者さん自身が「ニコチン依存症」を病気と捉え、適切な治療を受けることがとても大切だと思っています。

「SAS(睡眠時無呼吸症候群)」のご相談にも対応しています。いびきをかく、日中に眠気を感じる、朝起きた時に頭痛がある、常に熟睡感がない・・などの症状が気になる方は、まず口・鼻に呼吸センサーを、指に体内の酸素濃度を調べるセンサーを取り付けて自宅で検査していただき、必要があれば専門の病院を紹介しています。さらに精密な検査を行ってSASと診断されれば必要な治療を行っていきます。

診療の際に心がけていることは何でしょう?

開業から19年間、「患者さんが気持ちよく受診できるクリニック」を目標に掲げ、最新の診療内容についての勉強を欠かさずに、先進的な医療を提供できる機材を充実させるなど日々取り組んでおります。「地域のかかりつけ医」として常に信頼されるクリニックでありたいと思っています。患者さんをお待たせしないよう、予約管理を徹底して行っています。つらい症状を抱えるなか長い時間待っていただけないですし、耳鼻科は風邪などの感染症も多いのでその予防のためでもあります。その中でお約束した予約時間内にきちんと診察を受けていただける、これが当院では当たり前のスタイルです。小さなお子様連れの方は、受診中スタッフがお子様をお預かりする環境も整っております。 診察の際は、スコープカメラを用いて患者さんにも患部の様子を一緒に見てもらいます。実際に目で見ていただくことで言葉による誤解も少なくなりますし、回復の様子もひと目でよくわかります。それに、患者さん自身が症状にきちんと意識を向け、治療にもより熱心になっていただけるんです。
耳鼻咽喉科の治療は毎日通院しなければならないというイメージを持たれている方も多いと思いますが、私の場合は極力通院せずに済むよう、例えば「症状にこういった変化があれば来院を」「こんな変化なら様子をみて」・・など、次回の来院のタイミングをご自身で目安がつけられるようアドバイスします。それによって、患者さん自身も治療に対して積極的になれると思いますし、来院が無駄足になることも避けられますので。

「患者さん第一主義」を徹底されていらっしゃるそうですが、具体的には?

良質な医療とスタッフの細やかな対応を常に心がけています。これにはスタッフのチームワークが必須です。それが患者さんにも伝わって、信頼や安心感につながっていけばよいと思っています。お子さんの治療に対しても、口・鼻・耳を診られることを嫌がることは多いのですが、当院では無理な治療はせずにお子さんのペースに合わせるようにしています。そのせいか、ここでは泣かずに治療を受けてくれるんですよ。それにより、結果的にスムーズに治療が進んで治りが早くなるケースも多いんです。

最後に、サイトをご覧になる皆様にメッセージをお願いします。

私自身がアレルギー体質であるおかげで、同じようにアレルギーで苦しまれている患者さんの気持ちが少しは理解できるのではないかと思っています。診断の結果、他の科の診療が必要な場合には、近隣の総合病院へご紹介できる環境も整っております。まずはお気軽にご相談ください。
※上記記事は2015.2に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

菅野耳鼻咽喉科 菅野 澄雄 院長

菅野耳鼻咽喉科菅野 澄雄 院長 SUMIO SUGANO

菅野耳鼻咽喉科 菅野 澄雄 院長 SUMIO SUGANO

  • 出身地: 東京都
  • 趣味・特技: ゴルフ
  • 好きな本・愛読書: 星新一のショートショート
  • 好きな映画: アリーマイラブ(TVドラマ)
  • 好きな言葉・座右の銘: まずやれるだけやってみる
  • 好きな音楽: 松任谷由実
  • 好きな場所・観光地: 箱根で温泉

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