宮前区の住宅地の中に落ち着きのあるとても素敵なレストランがあると聞いて伺ってきました

「谷戸の下」という店名は昔の屋号から付けていらっしゃるそうです。玄関で靴を脱ぎ、お宅に招き入れられたような空間。伺った日はあいにく雨のお天気で、テラスには出られませんでしたが、すぐ前には黄色に色づいた柑橘の木と畑が。辺りはマンション群なのですが、この一角だけはとても長閑な景色です。お天気の良い日には、テラスにパラソルをたててお食事が頂けるそうです。

ランチはほぼ予約制だそうですが、少人数でしたら、突然伺っても入れて頂けることもあるそうです。この日は、先客数名と、お後に仲の良さそうなご夫妻がお食事を楽しまれていました。

メニューは1種類、その名も「一枚の畑」。前の畑で採れた新鮮なお野菜や、地場の食材をふんだんに使われたお料理を頂くことができます。

まずは前菜。おもわず笑顔になってしまうような、盛り付けで運ばれてきました。飴色玉ねぎと人参のポタージュ。とっても丁寧に作られたような、優しいお味です。小鉢に入っているのは、前の畑の山東菜。自家製ポン酢で漬けられているそうで、とても柔らかな酸味。揚げた山芋にかかっている山椒のアクセント。牛蒡は榛和え、柚子のアクセント。ハシバミとはヘーゼルナッツの事だと聞いたことがありましたので、そんな話をしていたら、そのハシバミを持ってきて見せて下さいました。

お菓子等で馴染みのあるのは西洋ハシバミであって、日本のハシバミは小ぶりなんだそうです。この殻を一つ一つ丁寧に剥いて、ナッツ和えにして下さっているのだとか…食材に対するこだわりに感動。有難く味わいながら、頂きました。

前菜だけでも話題が膨らみますが、次はメインディッシュの登場です。これがまた、なんとも豪華な「一枚の畑」となって。紅茶で香りづけされた豚ロースの燻製。周りには色鮮やかなルバーブのソース。上に盛り付けられている葉物は、人参の葉っぱを乾燥させたものだそう。いろんな角度から眺めたくなるような、豊富な具材。うしろ側には安納芋と紫芋の焼き芋。それからキノコや赤かぶ、インゲン等も。何より、ガトーショコラまでをお肉のお皿に盛り付けてあるのに驚きました。でもお肉にこれらを全て乗せてルバーブソースを付けて頂くと意外な一体感で、とても美味しく頂きました。また、添えられているパンも自家製、酵母までが自家製というこだわり。小麦のお味をかみしめながら頂きました。

デザートに頂いたのは、カボチャのチーズケーキ。先ほどの榛のローストもアクセントに。シュトーレンも只今予約受付中だそうで、ご試食を頂きました。ナッツがゴロゴロと入っていてスパイスたっぷりのシュトーレンは、ワインにも合いそうです。

コーヒーカップや独特な箸置きなど、これらは、宮前区のデザイナー山田佳一朗さんという方の作品なのだそうです。宮前区の出身の方で、世界的にご活躍の方なのだそうです。山田さんの作品は、お店の一角にも展示されていましたが、宮前区平の山田さんのご自宅を開放されお花屋さんとして、イベント等を開催されている「花ノ停留所」という場所があるそうです。イベントやワークショップも定期的に開催されているとか。

お店の方ともいろいろなお話で盛り上がり、楽しいひと時を過ごさせて頂きました。旬のお野菜たっぷりのお食事、是非また伺いたいと思いました。

※上記記事は宮前区.jpスタッフにより取材掲載されたものです。
個人の主観的な評価や情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

INFORMATION

谷戸の下
電話 044-982-3552
所在地 川崎市宮前区土橋7-26-1
最寄駅 宮前平駅 徒歩11分
鷺沼駅 約1.3km
宮崎台駅 約1.9km
駐車場 0台 有
営業時間 11:30~14:00 14:30~17:00(毎週木、金、土のみ営業)
定休日 日曜から水曜まで

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