ひなた食堂 内田 徹 店長 TORU UCHIDA
東京都大田区でイタリアンレストランを経営。その後、株式会社「電通ハウジング」にて不動産業に転身。2019年1月、同社が運営する「ひなた食堂」の店長に就任。
東京都大田区でイタリアンレストランを経営。その後、株式会社「電通ハウジング」にて不動産業に転身。2019年1月、同社が運営する「ひなた食堂」の店長に就任。
僕の経歴はなかなか変わっていると思います。以前は東京都大田区で、オーナーシェフとしてイタリアンレストランを経営していました。その頃は朝が早く深夜に帰宅するような生活だったので、家族との時間が取れずに悩んでいましたね。
そんな矢先に子どもが産まれ、「子どもとの時間を大切にするために、もう飲食業から足を洗おう…」と心に決め、お店を閉めることにしたんです。その後、宮前平にある「電通ハウジング」の田中洋平代表とご縁があり、不動産の営業職に転職しました。
ある日、田中代表が「宮前平に飲食店を出したい」とおっしゃったんです。その時は、「私の知識と経験でよければお手伝いします」とお話したように思います。そこからトントン拍子に話が進んで...!不動産会社なのですんなりと物件が見つかり、2019年の1月に「ひなた食堂」をオープンしました。現在はシェフと店長を兼任して、お店の運営を任されています。
お店にいらっしゃったお客様には「思っていたより広い!」と驚かれるほど、広々とした店内です。お席はテーブル席とカウンター席、奥にお座敷があります。
お食事は和洋折衷といいますか、様々な料理をお出ししていますね。僕はイタリアンシェフだったのでパスタはもちろん、お刺身や豚の生姜焼きなどの食堂らしいメニューもご用意しています。
当店は、「地域にお住いの方々が気軽に利用できる場所を作りたい」という想いで開店した食堂です。実は、宮前平は食事をするところがあまりないんですよ。フランチャイズのファミリーレストランが少しあるくらいで、個人経営のお店はほとんどありません。お子様からお年寄りまで足を運べる場所が必要だと思ったのも、お店を出すきっかけでしたね。
この辺りは住宅街なのでご家族連れの方も多く、お孫さんといらっしゃる高齢者の方もよく来店されます。子どもたちは洋食が好きですし、ご年配の方は和食を好まれます。年代によって召し上がる好みって違いますよね。「ひなた食堂だったら和食も洋食もあるし、みんなの希望を叶えられるんじゃないか」と思っていただけたらうれしいですね。
ディナータイムに人気なのは、川崎のクラフトビールです。クラフトビールとは、小規模な醸造所で作る手作りビールのこと。「川崎クラフトビールを楽しく飲む会」の代表の方と親しくなり、応援したい気持ちもあってお店に置くようになりました。地域の野菜や果物を使ったビールや中央アルプスの伏流水を使っているものなど、様々な味わいが楽しめます!
川崎のクラフトビールを置いているのは宮前区で当店だけです。現在は8種類程ご用意しておりますので、ぜひ飲み比べしてみてくださいね。
地域の皆様のお力添えが本当にありがたいな、と日々感じています。地域の地主さんから手作り野菜をいただいたり、釣りをされている方から立派な魚をいただいたりなど、地域の皆様が新鮮な食材を持ってきてくださるんです。地元のおいしいものを使って料理を作るのは、非常にやりがいがあります。
一度飲食業を退いた身ではありますが、このように町の方々と触れ合ううちに、「誰かのためにおいしい料理を作る」ことのやりがいや素晴らしさを改めて気づかせていただいたように思います。これからも地域の皆様に愛されるお店を目指して、がんばっていきます。
※上記記事は2021年3月に取材したものです。
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