村上 諭 オーナー ＆ 由美子 さん（ベーカリー『CRUSTY』)のインタビュー

ご主人がパン職人の道を歩まれたきっかけをお聞かせ下さい。

【諭オーナー】元々はアフタヌーンティー（AfternoonTea）で働いていたんです。当時、自由が丘のお店でベーカリー部門を始めることになった際に、たまたまその部門に入り、パンの作り方のノウハウを教えてもらいました。ですから、修業もなにも、全てアフタヌーンティーで学んで身につけさせてもらったようなものですね。10年ぐらいアフタヌーンティーでお世話になった後、独立したいと思いまして、「クラスティー」を開業しました。自宅が宮崎台だったので、近場でお店を探して、平成7年8月にオープンしました。早いもので今年で15年目（2011年現在）を迎えます。

開業時のお話や、お店のコンセプトなどを教えて下さい。

【由美子さん】主人に「開業したい、パン屋をやりたい」と言われたら、仕方ないですよね（笑）。もう、やりたい！やりたい！って言われちゃいましたから（笑）、じゃぁ、一緒にやりましょうって話がまとまりました。でも、決めてから開業までに一ヶ月ぐらいしかなかったんですよ。私も仕事をしていましたから、本当に慌ただしくて、どんなお店にしたいかなんてあんまり考えている時間がなかったですね。ただ、「お客様の気持ちをそそるような香りの良いパン、お客様が安心して口に入れることが出来る添加物のないパンを作りましょう」というのは、決めていました。強いて言えば、お店の内装については対面式で、お客様とコミュニケーションを取れるようにしたいという希望を出したぐらいでしょうか。お客様にセルフでお願いするよりも、やはりご注文を聞いて、会話をキャッチボール出来るのが良かったんですね。あとは、私の姉はハンドメイドが得意なものですから、姉手製の編みぐるみの可愛いクマだったり、毛糸玉やハートのモチーフなどを店先や店内に飾らせてもらっています。

パン作りのこだわりをお聞かせ下さい。

【諭オーナー】時間をかけてじっくりと、パンに向き合うということですかね（笑）。アフタヌーンティーでお世話になっていた頃から考えるともう30年近くパン作りに携わっていますが、いつでもお客様に美味しいパンを食べて頂くことを一番に考えています。これからどうしたいということよりも、毎日毎日を元気に過ごし、地元の皆様に美味しいパンを提供できるようにしていきたいですね。

【由美子さん】
朝は4時前からお店に来て、仕込みや準備を始めているんですよ。朝は早いし、パン焼きで熱い思いもすれば、重い小麦粉などを運ばないといけない。見かけ以上に重労働で大変な仕事ですが、美味しいパンを提供するためにも私たちがお店を休むわけにはいきませんからね。主人にも体に気をつけてもらって、これからも美味しいパンを焼いて欲しいですね。

クラスティーお勧めのパンをご紹介下さい。

【由美子さん】自家製のカスタードクリームがたっぷりと入ったクリームパン（120円）、メロンパン、ソフトフランスにコンデンスミルクのクリームを挟み込んだミックスフランスも人気ですね。クリームパンはバニラビーンズは入れずにフレッシュ卵とタカナシ牛乳でカスタードを作り、シンプルに焼き上げています。食パンではりんご酵母で作った小豆入りの抹茶ミルク食パン（360円/ハーフサイズは180円）も美味しいですよ。あとは、土曜日限定で作っている天然酵母パンですね。おかげさまでメディアにも取り上げて頂き、皆さんに人気の商品です。自家製のレーズン酵母はその週の火曜日から仕込まなくてはならないので、どうしても土曜日限定のパンになってしまうのですが、機会がありましたら、是非一度ご賞味下さい。
※上記価格は2011年2月現在の価格設定です。

最後に、お二人から地域の皆様にメッセージをお願い致します。

【由美子さん】 毎日、香りの良い美味しいパンを焼いています。笑顔で皆さんをお迎えしますので、是非お越し下さい。

【諭オーナー】
皆さんがいつ来ても変わらない味、変わらない形でパンを提供しています。美味しいパンを焼いてお待ちしていますので、是非、買いに来て下さい。

※上記記事は2011.2に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。