インタビュー/もろずみ歯科

もろずみ歯科 両角 亘 院長

もろずみ歯科 両角 亘 院長 AKIRA MOROZUMI

大学卒業後、幅広い症例に携わり、スキルを磨く。その後、「宮崎台駅」そばに開業。

この道を志したきっかけや現在に至るまでの経緯をお聞かせください。

父も祖父も歯科医をしていて、私はその3代目ということになります。父は三軒茶屋で歯医者をしていました。2階が病室で、3Fが自宅でした。父は母と2人で夜遅くまで技工も自分でしながらたくさんの患者さんを診ていました。あまりお金には興味なく実に真面目な人で、これぞ町の歯科医という人でした。歯科の良き時代に裕福とはいえないけど愛情に恵まれた家でした。私は学生の時はヤンチャだったんです(苦笑)。授業中の喧嘩なんかは日常茶飯事で両親には大変気苦労をかけたと思います。父はほとんど起こらない人でそんな私を静かに見ていてくれたので「歯医者になれ」という父の薦めに素直に従ったのかもしれません。ささやかな恩返しというところですかね。
『もろずみ歯科』をこの地に開院してから30余年が経ちます。(2011年6月現在)両親に何かあったときに駆けつけることの出来る距離、ということでこの地を選びました。しかし開業資金などは自分で全て揃えました。
私はこんな風ですから無理もないのかもしれないけど、端から見て全然苦労を知らないように見えるらしいんですよ(笑)。

『もろずみ歯科』の治療方針についてお聞かせください。

一般の医師の世界に内科や外科、その他いろいろな科があるように、歯科医師だからといって全ての科に精通しているわけではありません。自分が得意な分野が1つあって、あとは適切な判断が如何に出来るかということが開業医にとって重要だと考えています。当院ではインプラントは大学の教授が、矯正に関しても大学から専門医に足を運んでもらって施術をおこなっています。スペシャルなところはスペシャリストに任せるという形ですね。
知識は日頃の努力で補えるにしても、技術の習得はそうはいきません。患者さん本位で考えた場合、専門性の高い分野については症例を多くこなしているスペシャリストに委ねるという姿勢がベストだと考えています。
私は最も大事なのは作りものでなく自分の歯で噛むという事です。歯科医は9cm×9cmの立方体の中で一生仕事をしますが、顎が自由に動き、歯周という歯肉、歯を含めた組織が健全で、その上にできれば生の歯、だめなら再成治療を含めた様々な手段で噛む歯という家を建てます。そしてその後のメンテナンスを一番重要に考えています。本当の審美歯科は健康な口腔を作る事にあると考えています。

エビデンスを伴う治療の重要性についてお聞かせください。

消毒に使うアルコールの濃度は70%なんですが、何故70%だと思われますか?100%であればもっと効果を発揮するのにと思われませんか?結論を申しますと、アルコールが70%を超えると表面に軽い火傷を起こして成分の浸透を妨げてしまいます。70%が最大の効果を発揮するんですね。
これは私の所へ来る研修生に必ず最初にぶつける質問なんです。要は何をおこなうにしてもエビデンス(証拠・根拠)をもって治療をおこなうことが肝心です。それは私が常日頃考えていることで、医療に携わる人間が基本と為すべきことだと思っています。
例えば抜歯をする際に「服用されている薬をやめてください」と言われた経験をお持ちの方もいるかと思います。しかし、ただ薬をやめてくださいでは不十分です。患者さんによっては必要不可欠な薬もあるんですから、「この薬がダメ、この薬であればこの量なら大丈夫」と患者さんと一緒にベストな方法を探っていく必要があります。
私自身、新しいことへの興味は尽きませんが、基礎的な知識を持った上でなければ意味はないと考えています。

診療の際に心掛けていることをお聞かせください。

インフォームドコンセントとは医者が治療について述べることを指すのではありません。むしろ、患者さんの心の声を聞くことだと考えています。沢山のインフォメーションがあって病気というクイズを解くのに必要なヒントを得ることが出来るのです。患者さんが治療に何を望んでいるかがわかる。信頼があってこその治療ですから、まず話をしっかり聞かないことには何も始まりません。私どもが出来ることは患者さんの価値観や事情を理解して治療方法を提案すること。治療は医者が決めるのではありません。患者さんが決めるのです。

最後に地域の皆様へ歯のケアについてアドバイスをお願い致します。

当院ではマスティック樹液が配合されたガムや歯磨きジェルを処方しています。マスティックとはギリシャのヒオス島に生息している木です。マスティックの樹液は世界最古のガムと言われていて、この樹液が歯周病菌に対して抗菌作用があることが実証されています。興味のある方は是非試していただきたいと思います。ただ、その効果もプラークコントロールがしっかり出来てなければ発揮されません。歯垢が溜まっている状態というのは、鎧をかぶっているのと同じことですから、それでは効果も何もないということなんです。
これは全ての治療に言えることです。しっかりとしたメンテナンスがなされないと、どんなに良い治療をしてもその状態を長く保つことは出来ません。お家での歯磨きに加え、定期的なメンテナンスを医師のもとでおこなわれることをお勧め致します。

※上記記事は2021年11月に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

もろずみ歯科 両角 亘 院長

もろずみ歯科両角 亘 院長 AKIRA MOROZUMI

もろずみ歯科 両角 亘 院長 AKIRA MOROZUMI

  • 出身地: 東京都
  • 趣味・特技: ゴルフ
  • 好きな言葉・座右の銘: 人生一度しかないんだ。よく遊びよく学べ。
  • 好きな映画: バーレスク、シェーン
  • 好きな本・愛読書: 大沢在昌
  • 好きな音楽・アーティスト: 中島美嘉
  • 好きな場所・観光地: 湘南

INFORMATION