この道を志したきっかけや現在に至るまでの経緯をお聞かせください。
サッカー選手を夢見ていたんですが、結果的に腰や足首の怪我に泣くことの多い選手生活を送ってきました。そこで自分がプレーするのとは逆の立場、選手をサポートする側に廻ろうと考えたのが始まりです。当初はスポーツトレーナーを考えたんですが、トレーナーの世界は狭き門という現実があります。そこでもうちょっと視野を広げ、スポーツに携わってない方のお役にも立てる職業ということでこの道を志しました。高校を卒業して学生時代に通っていた接骨院で修行を積み、その後、整形外科に勤務しレントゲンやMRIについて知識を深めました。
『Zest整骨院&コンディショニングフィットネス』は様々な方の助けを得て、2009年にオープン致しました。この地域にお住まいの全ての皆様の健康のお役に立つべく、鋭意努力を続けてまいります。
こちらの施術方針をお聞かせください。
患者さんにご自分の身体について知っていただくというのが当院のコンセプトになります。ただ治して終わりではなく、「どこがどう悪くて怪我になるのか」ということをご理解いただくことも診療に含まれると考えています。「痛いから治す」をただ繰り返していては本当に患者さんのためになるとはいえません。治療とリハビリと予防をひとつのものとして捉え、従来の柔道整復の技術とコンディショニングトレーニングによって患者さんのお悩みを解決していきます。
『ホグレル』についてお聞かせください。
痛みを繰り返さないために当院で導入しているのが『ホグレル』と呼ばれるマシンです。一見、ウェイトっぽく見えるのですが、いわゆる筋力トレーニングとは真逆の発想に基づいた、力を入れるのではなく力を抜くのが『ホグレル』なのです。私は肩に脱臼癖があって、筋トレではなかなか改善に向かわないためこのマシンを試したところ、その効果と理論に興味を引かれ導入を決めました。関節をゆっくり動かすことによって周囲の筋肉を“ほぐし”、理想的な身体の使い方を身につけることが出来るようになります。
身体の使い方を変えるということは、スポーツをされる方の能力向上にも役に立つということになります。野球のピッチャーをしている子を例にしますと、まだ背が伸びてない時期はコントロールが良かったのに、大きくなっていくに従ってコントロールが悪くなるということが往々にしてあります。それを『ホグレル』を用いることにより修正出来るんです。
骨格や筋肉はその人その人によって異なります。この子の関節の柔らかさに対してどういう肘の角度でどこから手が出れば良いのか。それを考慮し、マシンによる修正を試みていくのです。当院は野球以外にもサッカーやスカッシュ、競泳、バレーボール、水球など様々な競技をしている方にご利用いただいています。その方に合った動作、所作を身につけていただき、能力の向上につなげていければと考えています。
新しい技術の修得についてお聞かせください。
歩き方や走り方、ジャンプの仕方といったことも指導していますが、新たな試みとして現在考えているのがインソールへの取り組みです。簡単に言うと靴の高さを変えることで痛みを防ぐことが出来るというものです。患者さんにとって良いモノを出来る限り取り入れていきたいと考えていますし、そのために様々なものを見ることを自分に課したいと思っています。
最後に地域の皆様へメッセージをお願いします。
痛みは無理に我慢していると更なる悪化につながることがあります。「これくらいなら・・・」と思わず、ちょっとした違和感を感じることがあればすぐに治療を受けていただきたいですね。新しいことを積極的に取り入れていく表れとして、外観もいままでの整骨院とはいささか異なるものになっています。「整骨院っぽくない」と言われるのは常日頃のことで、中には「バイク屋さんですか?」と言われる方もいらっしゃいました(笑)。そのためか、ご年配の方で「最初はドアを開けづらかった」と仰る方も少なくありません。ただ、外観は違えど整骨院としての中身には自信を持っていますので、痛みを抱えておられる方は気軽に訪れていただきたいですね。
※上記記事は2011.12に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。
Zest整骨院&コンディショニングフィットネス 宮尾 幸司 院長 KOJI MIYAO
- 出身地: 神奈川県
- 趣味・特技: ゴルフ
- 好きな映画: ホラー映画
- 好きな言葉・座右の銘: 粉骨砕身
- 好きな音楽・アーティスト: 清水翔太、CHEMISTRY
- 好きな場所・観光地: 北海道