奥村 大輔 代表（バク転スクールGRANT（グラント）鷺沼校)のインタビュー

長い新体操経験から、パフォーマーを目指し上京

小学6年生から大学卒業まで熊本～福岡で新体操をしていました。大会で優勝するなど、とにかく新体操に打ち込んでいました。大学を卒業し新体操を続けるには当時はまだ選択肢があまりなく、社会人クラブに所属するか、新体操の先生として就職するかの二択でした。自分はまだまだ表現する側でいたかった。だからこそ、何ができるのか手探りの状態でとりあえず上京しちゃいました(笑)。そこでパフォーマーという仕事に出会い、忙しくも楽しい日々を送っていましたが、パフォーマーという仕事はイベントが中止になれば収入がなくなりますし、不安定な部分もあって。そんな時、多くの人に新体操の楽しさを伝えていきたいと思っていた気持ちを思い出したんです。

当時見かけなかったアクロバットスクールの道を開拓

新体操というと難しそうですが、バク転やバク宙などのアクロバットというとかっこいい！と誰もが一度は憧れるものだと思うんです。自分自身、新体操でもパフォーマーでも、そういった表現をしていくことはとても楽しく、それを伝えていきたいと思いました。とはいえ、当時はアクロバットを習うという雰囲気もなく、その考えを受け入れてもらうのに一苦労。ようやくダンススクールの空き時間にアクロバットのレッスンを入れてもらいました。テレビでのかっこいいパフォーマンスに憧れて、子供たちが集まってくれました。スクールは順調にスタート…と言いたいところなのですが、まず自分自身が壁にぶつかりました。自分は新体操を習っていましたが見ればできてしまうタイプだったので、できない子供にどう教えればいいのかよくわからなかったんです。「側転ってどうやるの？」と聞かれ、え？となりました(笑)。

コミュニケーションを大事に、誰でもバク転ができる十人十色の指導を

最初こそ悩みましたが、細やかなコミュニケーションを心がけたことで、その子が何がわからないのか？どんな点に不安があるのか？を把握することができるようになってきました。なので、1クラス10人以上いる場合もありますが、1人ずつそれぞれの性格に合った指導をしています。同じ技を教えるのも、まさに十人十色。伝えるポイントが全員違うと言っても過言ではありません(笑)。今ではどう伝えたらこの子ができるようになるだろう？と考えながら教えることが楽しくてしょうがないです。

年齢は関係なし！60代で初めてのバク転に成功

アクロバットスクールというと子供が対象と思われるのですが、実際は大人の方も多く通われています。子供以上に自分の意思で通われている大人は、恐怖心を払拭できれば上達が早いのも事実です。私達はバク転のコツを教えたり、しっかり支えるなどのお手伝いはもちろんしますが、早い方だと初日にバク転することができます。そこから技を鍛えていくのですが、体が感覚を覚えてしまえば早いものです。先日もどうしてもバク転をしてみたいと通われている60代の方が、バク転に成功。ご本人ももちろん嬉しそうでしたが、一緒に見守ってきた自分達もとても嬉しかったです。このように、子供だけでなく大人でもできるということを、どんどん伝えていきたいです。

多くの人にアクロバットを知ってもらい、体験できる機会を増やしたい

現在、鷺沼だけでなく梶ヶ谷でもスクールを開催しています。当初、鷺沼では小さいお子さんを中心に教える予定でスタジオを選んだので、ちょっと狭いんです。なので、まずは鷺沼で広いスタジオに引っ越しをして、より多くの生徒さんに来ていただきたいです(笑)！あとは「エルカジまつり」などのイベントにも積極的に参加するようにしています。より多くの方にアクロバットを習える場所がある、自分もアクロバットができるかもと知ってもらいたいという想いと、ステージに立つ喜びを生徒たちにも味わってほしいという想いからです。僕自身ステージで歓声をもらう喜びがパフォーマーを続けている理由でもあり、それを味わってほしいなと。また、過去には山梨や湘南など遠方から通ってくださっている生徒さんもいました。地方ほど体操スクールはあってもアクロバットスクールはないと聞くので、多くの人にアクロバットの楽しさを知ってもらえるよう、教室を別のエリアでも展開していきたいと考えています！多くの人とアクロバットの楽しさを共有できるのを楽しみにしています。気軽にお問い合わせください！

※上記記事は2023年1月に取材したものです。
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