祖母への肩揉みの思い出から、体のケアをする職業に関心
両親が医師であったこともあり、幼い頃から医療や健康に関することに興味がありました。また、幼少期に祖母の肩を揉むお手伝いをしていたのですが、気持ちがいいわ、かずこちゃん上手ねと褒めてもらえるのが嬉しくて、人の体に触れる、ケアをする仕事もいいなと漠然と思っていました。しかし、実際には大学は農学部へ進学、大学院まで学び、研究職の道へ進みました。健康食品や化粧品のOEMを行っている会社に就職し、興味がある分野ではあったのですが、仕事を楽しめているかというとそうではありませんでした。そんな時、弟の病気がわかり自分も何か人を癒す仕事がしたい!本当にやるべきことはそこにある!と一念発起。すぐに会社を退職し、弟と共に上京。専門学校に通い、ボディケアのあれこれを学びました。
リフレクソロジーからアロマケアまで幅広く資格を取得
弟の病気をきっかけにセラピストの道へ進み始めましたが、勉強をしていくうちに以前から漠然と考えていたマタニティケアをしたいという想いが深まっていきました。まずは、リフレクソロジーの資格を、さらにはマタニティケアのためにアロマセラピストの資格を取得しました。資格取得後、アロマケアを行っている産婦人科に就職。最初に勤務した病院で妊婦さんへのケアに携わりました。ちょっとしたご褒美のようなケアの内容でしたが、不調も多い妊娠時期の皆さまに気持ちよさそうにしてもらえることに、やりがいを感じました。その後、通っていたアロマセラピストのスクールのOGの方から、病院でのアロマケアの導入のスタートのメンバーとして声をかけてもらい、そちらのお手伝いもしました。
第二子妊娠中に「ベビー&ママサロン ブルーバード」を開業
第一子出産後も復職し、病院でのマタニティケアを続けていました。やりがいのある病院でのケアの仕事を続けていきたかったのですが、第二子を妊娠して子育てと仕事を両立、通勤しつつ勤務を続けることに厳しさを感じるようになってきて…。でも、マタニティケアをしたいという気持ちに変わりはありません。むしろ、自分が妊娠・出産を経験したことで、もっと1人1人の妊婦さんとゆっくり向き合いケアをしてあげたいという思いが深まり、自宅でサロンを開業することにしたのです。開業当時、私も妊娠中だったので、妊婦が妊婦さんに向けてマタニティケアをするという状態でした(笑)。通勤がなくなったことでより仕事を楽しむことができるようになり、お客様の悩みや不安に丁寧に向き合いながらケアを行っていきました。
地元密着のサロンだからこそ、ママたちにとって有意義な情報の発信を
マタニティケアサロンとしていますが、産後ケアもお手伝いしています。産後ケアというといつまでなら通えますか?と聞かれるのですが、産後はいつまでも産後です(笑)。気に入っていただき出産後数年経っても、通っていただいているお客様も多くいらっしゃいます。そして、地元の方が多く通って下さっているため、妊娠中のお客様の疑問やお困りごとを、これまでのお客様とのネットワークを活用し、具体的な情報を収集してお伝えするようにしています。例えば産婦人科のホームページなどだけではわからないリアルな声や、助産師さんから情報をいただいたり…私がすべて応えられるわけではありませんが、飯田さんにまず聞いてみようと思っていただけるように、聞きやすい環境づくりとネットワークを大事にしています。
ガールズ向けの講座やケアも実施
お客様にとって、ブルーバードが自分の体と向き合う場所になって欲しい、という想いで日々ケアをさせていただいています。それはまだ生理がはじまったばかりのガールズも一緒だと思うのです。最初はわからないことも多く戸惑ったり、不調とどう立ち向かえばいいのか悩むことも多いはずです。そこで、出張で行う親子で受講いただく生理の講座を実施しています。もちろん、それぞれのママが経験から伝えられることも多いとは思いますが、改めて一緒に学んでいただくことで、ご自分の体とも改めて向き合う機会になるかなと思っています。合わせてガールズケアを行っており、親にはなかなか恥ずかしくて言えないことを相談してもらったり、体だけでなく心の不調や不安を少しでも楽にできるようお手伝いしています。その他に性についての講座も実施。大事なことだけどどう伝えたらいいかとお悩みの保護者の皆さまに、是非ご利用いただきたいです。お子様の成長に合わせて、ご自分の体調に合わせて、ブルーバードで心地よい時間をお過ごしいただければと思っています。
※上記記事は2023年2月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。