美しが丘動物病院 柏木 龍 院長 RYU KASHIWAGI
大学卒業後、解剖学研究室に在籍して研鑽を積む。国立遺伝学研究所勤務を経て、動物たちの診療に携わるようになり、2011年に横浜市青葉区で開業。
大学卒業後、解剖学研究室に在籍して研鑽を積む。国立遺伝学研究所勤務を経て、動物たちの診療に携わるようになり、2011年に横浜市青葉区で開業。
昔から獣医か建築家になりたいという気持ちを持っていました。高校3年生になると生物か物理のどちらかを選ぶ必要が出てくるのですが、そのこと自体が将来への道を選択することにもなっていました。その時点で物理を選ばずに生物、獣医への道を選んだわけですが、結局本当に好きなもの、なりたかったものを選んだのかなと今にして思います。子供の頃から犬と一緒に暮らしていて、生き物が好きだったというのがその選択の前提となったんでしょうね。
東京農工大学農学部獣医学科に進み、解剖学研究室に所属しました。一般的なイメージの解剖ではなく、遺伝子や染色体、DNAについて学ぶ場所になります。その縁もあり卒業後は一旦、国立遺伝学研究所に勤務しました。その後、静岡の沼津と新宿の動物病院で獣医師としての経験を積むのですが、当初はみんなと比べて、自分の始動の遅れに悩む時期もありました。ですが、今となっては、遺伝学研究所で学んだ(動物ではなく)、人間の疾患についての知識や経験がプラスとなるのではないかと思っています。
『美しが丘動物病院』は2011年の2月に開院致しました。地域の皆様に愛される病院を目指し、励んでまいりたいと思っています。
常に自分の子をさわる気持ちで接するということです。「こうしたらイヤだろうな」、「こう動いたらビックリするかもしれない」。優しく、その子の気持ちを慮って接するようにしています。動物はもちろん、飼い主さんが不安を抱かれないよう細心の注意を払うことを心掛けています。
また、なるべく飼い主さんの好きなようにやらせてあげたいというのが前提にあります。ワンちゃんやネコちゃんと普段一緒に暮らしているのは飼い主さん自身ですので、「あれをやっちゃいけない。これをやってはダメ。」と行動を制限するのではなく、ストレスなく楽しく一緒に暮らせる生活を考えていきたいと思っています。そのためのアドバイスを獣医として為せていければと考えています。
スペシャリストを目指すのではなく、ジェネラリスト(広範囲に渡る知識を持つ人)でありたいと考えています。専門性を追求し、何かに特化するのも獣医のひとつのあり方ですが、「何にでも相談に乗れます」というのも街の獣医に求められるスタンスのひとつだと思うのです。当院では猿と大型の鳥以外は全て診察をおこなっています。ペットとして現実的に考えられる範囲の小動物に関して、一通り診れるような勉強は積んでまいりました。お魚でもモルモットでもウーパールーパーでも、「まずは連れてきてください。」という病院でありたいと考えています。
もちろん特別な疾患であればスペシャリストの先生にお願いする体制も整っております。そうしたケースで見栄を張るのは間違っていると思いますし、その判断こそが開業医に求められる義務だとも考えています。
私が勤務していた沼津と新宿、どちらの病院でも夜間診療に対応していました。夜間診療ではまず電話での適切な対応が第一に求められる要素となります。例えば「便に血が混じっている」というご相談があった場合、血の量や前後の症状をお聞きし、その緊急性のあるなしを判断することが重要です。その際、ご主人の声の後ろから聞こえてくるわんちゃんの声もその判断の助けとなります。
飼い主さんによっては獣医の「大丈夫ですよ」の一言が欲しいということもありますし、実際に診たほうが飼い主さんが安心されるようであればそのように対応します。何かご心配事がありましたら、遠慮なくお電話をいただければと思います。院長である私が応対をさせていただいております。
当院では私の妻がトリミングを担当しています。7年に及ぶトリマーとしての経験を活かし、病院ならではの丁寧な仕上がりを心掛けています。
また、トリミングの際には必ず私が健康チェックをおこなっています。普通のトリミングサロンの場合であれば、例えば“しこり”を発見したとしても、そこから病院に連れて行くという、ワンクッション置いてしまうことになると思うのですが、その点当院では病院が併設しておりますので迅速な対応が可能となります。
1ヶ月、2ヶ月に1回のトリミングのついでに愛犬の健康診断を、と考えていただければ幸いに思います。
最近は皮膚病やアレルギーのワンちゃんが非常に多い傾向にあります。ただアレルギーというのは完治はない疾患です。人間の医療は常に動物より先に進んでいますが、人の場合で考えてもアレルギーを完全に治す方法は未だに見つかってないのが現状です。ただ、治らないことに悲観する必要はありません。実は私自身もアレルギーの症状を抱えておりまして、その体験談としても言えることなのですが、完全に治すことは無理だとしてもアレルギーと上手に付き合っていくことは十分に可能です。皮膚病やアレルギーの管理・治療についてお悩みの飼い主様は是非当院に御相談ください。
ありふれた言葉になりますが、地域に密着した、それこそ買い物帰りに相談にいらしていただけるような病院でありたいと思っています。家族として動物を愛される皆様のよき相談役となれるよう精進してまいりますので、何卒よろしくお願い致します。
※上記記事は2011.3に取材したものです。
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