野口 尊弘 院長(さぎぬま泌尿器科・美容クリニック)のインタビュー

さぎぬま泌尿器科・美容クリニック 野口 尊弘 院長

さぎぬま泌尿器科・美容クリニック 野口 尊弘 院長 TAKAHIRO NOGUCHI

帝京大学医学部/大学院医学研究科を卒業後、同大学附属病院や順天堂大学静岡病院に勤務。某大手包茎手術専門クリニックや美容クリニックで研鑽を重ね、2023年にさぎぬま泌尿器科・美容クリニックを開院。

泌尿器科医を目指した経緯を教えてください。

泌尿器科、全然行くつもりはなかったんです。目指していたのは外科医。昔から手先が器用で、これを人のために活かせたらと思って。医学部に入って外科へ進もうとしていた時に、友人から「性格的に合っていると思う」と泌尿器科を勧められました。泌尿器科はどちらかと言えばマイナーな科ですし、実際にどんなことをやっている科なのか僕自身もイメージが湧かなかったんですが、試しに1ヶ月だけと思って研修で回ってみました。すると手術内容もすごく幅広くて、扱う病気もとても多い。腎臓、尿管、膀胱、尿管、前立腺、精巣、陰茎、副腎、全て泌尿器科の領域です。感染症から結石、男性不妊、男性更年期も泌尿器科領域ですし、性転換手術もやっている施設もあります。そんな現場を見てまわって、僕の中のイメージが完全に変わりました。正直、全く興味がなかったのに、その1ヶ月間はもう楽しくて楽しくて。絶対に泌尿器科に進もうと決めました。

先生のお得意な治療は何でしょうか?

包茎手術に関しては、かなり経験を積んできましたし、こだわりを持ってやってきたので良い手術を提供できると思っています。僕自身が美容包茎手術に興味を持ったのは、大学病院勤務の時でした。泌尿器科医として働いている中で、包茎によって排尿がしにくかったり痛くて困っているという患者さまに対して手術をすることがありました。大学病院の場合、目的は病気の治療ですから、美しい仕上がりにこだわって手術をするという感覚はあまりありません。だけど僕自身、手術を重ねるうちに、大学病院でもキレイに包茎を治せる医師がいてもいいのではないかと考えるようになってきました。それで美容包茎手術の勉強をしたいと思って大学病院で働きながら美容クリニックでも働かせてもらいました。美容の面白さに気づいたのはそこからですね。
包茎の場合、特に痛みがあったり困りごとはないけれど見た目を気にしているという方は割といます。必ずしも治療が必要なものではないけれど、治すことで今後の人生が変わる。それが美容治療の役目だと思いますし、そんな美容の世界に興味が湧きました。

泌尿器科と美容を掲げているのは何故ですか?

これは自分としても賭けでした。普通は泌尿器系で困っている人は泌尿器専門のクリニックに行くし、美容治療が目的なら美容専門クリニックに行きますよね。でも僕の中では、美容に興味があるけれど一歩踏み出せないでいる人の入り口になりたい、という思いがあったんです。
ここ最近は男性美容に興味を持ってきている方も増えていますし、認知も進んできています。とは言っても美容専門のクリニックには行きにくいと感じる男性や高齢の方がほとんどではないでしょうか。そんな方にも美容を身近に感じてもらいたいし、何か手助けができればと考えています。

高齢男性に関するメニューとして、さぎぬま泌尿器科・美容クリニックでは「介護包茎」をおすすめしています。多くの美容クリニックでは「介護脱毛」という施術の人気が高まっていて、これに近いものになります。男性器を清潔に保って介護者の負担を和らげるのが目的で、自分の為はもちろん、人の為にもなるので、これからもっと普及していきたいと思っています。

改めてクリニックの診療コンセプトを教えてください。

ホームページでも書かせていただいていますが、「病気の人を健康に、健康の方はより健康に」ということを掲げています。「人生100年時代」とよく言われていますが、長い期間寝たきりで過ごすよりも、少しでも長く元気で楽しい人生を過ごす方がいいですよね。そのためには見た目だけではなくて、体の中から元気にしていくことも大切なので、ダイエットや筋肉増強のためのメニューもご用意しています。例えば泌尿器科では神奈川県内1台目として導入したスターフォーマーという機械は、椅子に座っているだけで筋トレと同じ効果が得られるもの。女性の産後の尿もれを治療するものとして同様の機械がありますが、これは男性にも効果があることがわかっています。前立腺肥大にも効くというデータもありますし、腰痛やEDにも効果があると言われています。それに高齢になるとあまり動かなくなるので食欲が落ちて、それによって筋肉も落ちていきますから、この悪循環を止めるためにもぜひ利用していただきたいと思います。

これからの展望や先生の目標があれば聞かせていただけますか?

患者さまにとって「また行きたい」と思ってもらえるクリニックを目指したいですね。こういう場所に行く日は誰もが少し憂鬱な気分になるのが普通だと思います。そこがちょっと楽しみになるような、プラスの気持ちになっていただけるような場所になればいいですよね。そのためにも患者さまの目に付くものや触れるもの、音も香りも全部の感覚で心地よさを感じていただけるよう雰囲気づくりにもこだわりました。
そしてもう一つ大事にしているのが、スタッフに愛されるクリニックであること。今はどこのクリニックも人材確保に苦労しているようですが、おかげさまでとてもクリニック想いのスタッフに恵まれました。まだ開院して間もないですが、これからは患者さまにも愛されるクリニックを目指していきたいと思います。

男性に限らず女性の患者さまも、泌尿器のお悩みについてどんなことでもご相談いただきたいですし、ついでに美容で気になることがあればお気軽にお尋ねください。無理なおすすめなどは絶対にしませんので、安心してお話ししてください。

 

※上記記事は2023年6月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

さぎぬま泌尿器科・美容クリニック 野口 尊弘 院長

さぎぬま泌尿器科・美容クリニック野口 尊弘 院長 TAKAHIRO NOGUCHI

さぎぬま泌尿器科・美容クリニック 野口 尊弘 院長 TAKAHIRO NOGUCHI

  • 出身地: 和歌山県
  • 趣味: 子供達と遊ぶ(3人います)、釣り
  • 好きな映画: スタンドバイミー/インターステラー
  • 好きな言葉: 愛(子供達3人とも名前に入っています)
  • 好きな音楽: マキシマム ザ ホルモン
  • 好きな場所: 海(星がキレイなら100点)

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